解決事例

会社の代表者が突然意識不明の重体となり、債務額や取引先も不明な状態の中から、財務状況を整理し、無事に法人破産・代表者破産を完了させた事案

no.001

会社の代表者が突然意識不明の重体となり、債務額や取引先も不明な状態の中から、財務状況を整理し、無事に法人破産・代表者破産を完了させた事案

画像はイメージです

ご依頼内容

自己破産

法人破産

性別
男性
年代
50代

ご相談に至る経緯

会社の代表をしている代表者が突然脳梗塞を理由に意識不明の重体となった事から、奥様とお子様らが相談に来られました。

会社の経営は全て代表者が行っていたものの、重病で倒れてしまったために、大量の督促状や取引先からの催促が来るが、自分たちの会社にいくらの借金が、誰にあるのかもわからず、途方に暮れた状態という事でした。

そこで、当事務所は速やかに資産状況・債務状況を整理し、資産が散逸せず、かつ一刻も早い新たな生活をスタートさせるために、弁護士の介入が不可欠であると伝え、依頼を受ける事となりました。

ご依頼後

会社の状況がわかる人は代表者しかいないものの、代表者は脳梗塞を発症したために意識も不明であり、会話もままならない事から、会社の資産状況を確認する事に苦慮致しました。

しかし、ご家族様の協力と会社に置いてあった財務資料などを一から全て確認すると共に、雇用している労働者には次の転職先を見つけて就職してもらう等の準備をすすめました。

その結果、雇用している労働者を1人も解雇することなく、転職に成功すると共に、依頼を受けたわずか2ヶ月後に法人破産の申立を行う事に成功しました。

もっとも、資料を調べてもどうしても不明な点も多かった事から、裁判所及び破産管財人から様々な指摘を受けましたが、代表者の突然の病気である事、できる最大の調査を行っている事を前提に、丁寧な報告書を作成し、説明を繰り返しました。

その結果、何らの処分を受けることなく、無事に法人の破産と、代表者夫婦の免責許可決定を得る事ができました。

弁護士からのコメント

法人破産・代表者破産は、資産状況・債務状況が複雑であることはもちろん、取引先や関係者など、破産を行う場合に影響を受ける人が多いため、その見通しを立てること自体が難しい事件の1つでもあります。

本件でも、会社の状況を一番よく知っている代表者が急病で倒れるという危機的状況ではあったものの、会社の財産状況がわかる範囲では解明した上で、残る不明点は裁判所になぜ不明であるのかという理由を説明することで、裁判官の納得を得る事ができた事が、法人破産を成功させる事ができた最大の理由です。

代表者夫婦は、現在では家族とともに病気の治療を受けつつ、落ち着いた日々を送ることができており、頑張って良かったと心から思えた事件の1つでした。

会社や事業活動を行っている方で借金にお悩みの方は、ぜひ一度当事務所にご相談下さい。

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